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今月のみ言葉

「決して滅びない言葉」 

 ルカによる福音書21章25−33節

 

 ルカによる福音書21章25−33節には終末というテーマで語られたイエスの教えが記されています。

 ここではまず終末がどのような経過で訪れるのかを語ります。
「それから、太陽と月と星に徴が現れる。地上では海がどよめき荒れ狂うので、諸国の民は、なすすべを知らず、不安に陥る。
 人々は、この世界に何が起こるのかとおびえ、恐ろしさのあまり気を失うだろう。天体が揺り動かされるからである。そのとき、人の子が大いなる力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを、人々は見る。」

 さらに「惑わされないように気をつけなさい。わたしの名を名乗る者が大勢現れ、〈わたしがそれだとか〉、〈時が近づいた〉とか言うが、ついて行ってはならない。
 戦争とか暴動のことを聞いても、おびえてはならない。こういうことがまず起こるに決まっているが、世の終わりはすぐには来ないからである。」

 「民は民に、国は国に敵対して立ち上がる。そして、大きな地震があり、方々に飢饉や疫病が起こり、恐ろしい現象や著しい徴が天に現れる。」

 しかし、考えてみますと、戦争や暴動、また自然災害、さらに国が国に敵対すること、民が民に敵対することなどは、毎日新聞を広げてみると。世界各地、さまざまな形で、起こっていることに気づかされます。

 イエスはこうして営々として営まれているこの世界に、いつか終わりが来るということを語るのです。一方でイエスは、いつか終わりを迎えるこの世界の中に、神の国のしるしがあると教えられるのです。
 「はっきり言っておく。すべてのことが起こるまでは、この時代は決して滅びない。

 天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない。」

 この世界はやがて過ぎゆき終わりを迎える時が来る。しかし、イエスの言葉が神の国のしるしとなる。またその言葉は過ぎゆくことはないというのです。

 それはイエスの言葉が神のみ言葉であるからです。そしてこのイエスの言葉を通して神の国を垣間見ることができるというのです。

 イエスの言葉はわたしたちに告げています。神はあなたを愛していると。神はあなたがた一人一人を大切にし、尊んでおられ、私たちが一人も滅びることなく救おうとしておられると。


 神はイエスを通して言葉をそなえてくださっています。わたしたちの成長を助ける言葉、わたしたちの生命を育む言葉をくださるのです。

 わたしたちには、生きるために日毎の食物が必要です。しかしそれと同じように愛と肯定の言葉が必要です。イエスは、わたしたちに日々、愛と肯定の言葉を語ってくださるのです。

 このイエスの言葉に触れる。そこでわたしたちのいのちが育まれるのです。イエスはわたしの言葉は決して滅びないと言われます。

 神の愛がこもったこのイエスの言葉を聞きましょう。また聖書に記されたイエスの言葉に耳を傾けましょう。そして神の愛に育まれて生きてゆきたいと思います。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

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