日本キリスト教団
浦安教会
2025年 10月26日(日)10時 30分
聖霊降臨節 第21主日
標語 イザヤ書30章20-2節
「あなたの目は常に、あなたを導かれる方を見る」
礼拝の順序
前 奏 黙祷
招 詞 イザヤ書 43・1
讃美歌 19(み栄え告げる歌は)
交 読 詩編 19・1-7
主の祈り (93-5)
聖 書 マルコによる福音書 10・1-12
祈 り
讃美歌 481(救いの主イェスの)
説 教 「天地創造の初めから」 笠田 弘樹 牧師
祈 り
讃美歌 355(主をほめよ わが心)
使徒信条 (93-4)
頌 栄 25(父・子・聖霊に)
祝 祷
後 奏 黙祷
( 讃美歌は『讃美歌 21』)
説 教 「天地創造の初めから」
聖 書 マルコによる福音書 10・1-12
本日は、マルコによる福音書10章1−12節に記されたみ言葉に聞いてゆきたいと思います。
さて聖書箇所には、離婚というテーマで交わされた論争の出来事が記されています。
イエスはガリラヤでの宣教活動を終えて、エルサレムへと向かう旅路に出られます。その途上でもイエスはイエスのもとに集まってきた群衆に向けて福音を語って聞かせられるのです。
すると、そこにユダヤ教のファリサイ派に属する人々がやってきて、イエスに尋ねるのです。「夫が妻を離縁することは、律法に適っているでしょうか」と。
ただ彼らは、心底から、この問題に関してイエスからの見解を聞いて、自分たちの生活に生かそうと望んでいたわけではありません。イエスを試すためにこの問題を持ち出したということが言われています。
それに対して、イエスは「ハイ」でも「いいえ」でもなく、質問で応答されるのです。すると、イエスに問い返された人々は、すぐさま「モーセは、離縁状を書いて離縁することを許しました」と答えます。
そこで、イエスは語られます。「あなたたちの心が頑固なので、このような掟をモーセは書いたのだ。しかし、天地創造の初めから、神は人を男と女とにお造りになった。
それゆえ、人は父母を離れてその妻と結ばれ、二人は一体となる。だから二人はもはや別々ではなく、一体である。従って、神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない。」
こうして、イエスは離婚が合法か違法かを答えず、また離婚ができる理由などにも言及することなく、結婚の本質を語られるのです。そして、神の創造の中における人と人の関わりが結婚という仕方に表されているというのです。
結婚は、一人の人と一人の人が向き合って生きるものです。この差し向かいの関係、それが神の創造の意図を示しているということなのではないかと思わされるのです。
イエスはここで離婚の是非や、離婚の正、不正などについて教えようとしているのではありません。イエスは離婚という質問から結婚というテーマへと話題を変えて、人間の本質を教えようとされているのです。
人は神によって造られている。人は神の愛をその命に吹き込まれて造られている。そして人と人との対話の中で、またなによりも神との対話の中で命を輝かすことができるようにされているというのです。
ところが、一方で人は愛ではなく自己中心・エゴイズムという罪にとらわれています。しかし、神はそうした人間の本質をよくご存知であり、罪の赦しと救いのみ手を差し伸べてくださっているのです。イエス・キリスト、この方こそ神の差し出してくださっている手です。
わたしたちがイエスを信じ受け入れ、このイエスに聞き従って生きる時、そこに神とわたし、人と人との交わりが回復してゆく道が備えられてゆくのです。
そして、神によって対話の形に作られた人間本来の生き方へと導かれてゆくのです。そこで生き生きと命を輝かせてゆくことができるというのではないでしょうか。
イエスはここで、人間の本質の一つを結婚というテーマをもって教えておられるのです。
「天地創造の初めから、神は人を男と女とにお造りになった。」
2025年 10月12日(日)10時 30分
信徒伝道週間
聖霊降臨節 第20主日
標語 イザヤ書30章20-2節
「あなたの目は常に、あなたを導かれる方を見る」
礼拝の順序
前 奏 黙祷
招 詞 ローマの信徒への手紙 5・5
讃美歌 18(「心を高くあげよ!」)
交 読 詩編 147・1-11
主の祈り (93-5)
聖 書 マタイによる福音書 18・18-20
祈 り
讃美歌 393(こころを一つに)
奨 励 「いっしょに歩く」 野田 純也 兄
(日本キリスト教団 浦安教会 教会員)
祈 り
讃美歌 309(あがないの主に)
使徒信条 (93-4)
頌 栄 25(父・子・聖霊に)
祝 祷
後 奏 黙祷
( 讃美歌は『讃美歌 21』)
奨 励 「いっしょに歩く」
聖 書 マタイによる福音書 18・18-20
主なる神さま
大地はさまざまの産物を実らせ
わたしたちはあなたからの恵みに
ゆたかにあずかっています
わたしたちは糧を得るために
生きていくために
この地上で汗して働いています
わたしたちは自ら働きつつ
告白します
得ることができた糧は
あなたからの恵みによる、と
すべての人は
あなたからの糧によって
生きることができる、と
命を創造し、保ち、導く、主よ
今命が脅かされているすべての人を
あなたの恵みによって
満たしてください
そして共にあなたのみ名を
心から賛美できますように
「祈り」
(信徒の友:日本キリスト教団出版局 2002年11月より)